魅のり―誕生秘話
Episode 1.魅のりの誕生
「海苔で世界を笑顔に」
―海苔漁師 小池 勇輝/Yuki Koike
「海苔って美味しい、と世界中に知ってほしい」
―マネージャー 朝倉 一紗/Issa Asakura
従兄弟二人で始まった海苔づくりの物語。
3章にわたって紹介してまいります。
小池勇輝は宮城県仙台市の大学を卒業後、
興味を持った海の仕事と出会った松島で幅広い業務を経験し、その楽しさに魅せられていった。
その後、七ヶ浜へ移住し海苔づくりを学ぶ事を決意。
震災から復興し、海苔の養殖を復活させた親方たちへの強いリスペクトと、
若手漁師として自分にしかできない仕事をしたいという強い思いが小池を突き動かす。
自身が携わった七ヶ浜の海苔を食べてもらう機会が増えていく中、
「美味しい」という声を聞くのがとても嬉しかった。
他の名産地に劣らない品質と美味しさにも関わらず
(いいものは作っている、でもどうやったらもっと魅力を伝えられるか分からない…)
と、日に日に葛藤が強くなる。
*
実の兄弟のように仲良の良いプロデューサーの朝倉は当時高校1年生。
彼は小池が持ってくる海苔を食べるのが大好きだった。
小池が抱えていた生産力や品質の向上に対して販売力が伴っていない現状に対する葛藤や、拾ってくれた七ヶ浜の親方たちに恩返しをしたい、七ヶ浜を盛り上げたいという熱意を聞き、
小池が日々向き合う「作る」作業ではなく、「広める」作業を通し、より高い訴求力を持ってこの海苔のおいしさを伝えたいと感じたことからマーケティング/デザインを学び始めた。
海苔の仕事を本格化させていく中で企画、マーケティングを専門とする大学教授との出会いがあり、その後同大学へ進学。本格的に小池を支援する事になる。
小池が身を削って最高品質の絵の具と筆を用意し、
朝倉が付加価値をつけるようにデザインしていく。
真っ白なキャンバスに、
数年をかけ二人で描きあげてきたのが「魅のり」。
美術大に進学した朝倉が海苔漁師 小池が厳選した海苔を、
より多くの人に「魅」せるためデザインやマーケティングを行う。
バトンは再び小池に。
オンラインショップの受注からご自宅までのお届けを小池自ら責任を持ってやり遂げる。
時には料理人の方々と直接対話をし、
自分たちの海苔の強みやこだわりを伝え、知られざる海苔のポテンシャルを発掘する。
魅のり―それは海苔の可能性を最大限に高めるプロジェクト。
携わってくださる全ての方の想いが実り、
世界を笑顔にする魅力的な海苔でありたい。
物語は追って公開されるEpisode 2.に続きます。
小池 勇輝、朝倉 一紗
魅のりの最新情報は公式instagramより発信しますので、ご覧いただければ幸いです。
執筆
フードコーディネーター/JSA認定ソムリエ/WSET diploma candidate/SAKE Diploma
with wine 唐田
魅のりの大ファンであり、日々新たなレシピを開発中。
instagramでは試作中の様子や作成動画も発信しますので、是非ご参考ください。


